◆母の介護の日々①自分も家族も大切にするために

昨年から緊急事態として社会全体の緊張が続く中で、
命や生きること、家族との関係を考える方も多いと思います。
生きてる限りストレスは無くなりません。
そして、そのストレスが豊かな時間に変容することも事実です。
母が倒れてから、私が体験したエピソードを書きました。
私にはとても豊かな時間になりました。
これは私の眼から眺めた出来事です。
同じ空間にいても、他の人に見える風景は違います。
それぞれの親子関係により、看取りの状況も変わります。
ある家族が過ごした日々です。
【 閲覧にご注意ください 】
この話には、集中治療室 ICU・重病人の描写、死、看取りの話が出てきます。
ご自身の体調を考慮して、ご判断をなさってください。
もしも辛いと感じたら、ゆっくり呼吸をしてください。
ー・ー・ー・ー・ー・ー
母が亡くなったのは、私が37才の時でした。
朝、私は、東京での陶器出店の準備をしていました。車に乗せるため、陶器を詰めた箱を玄関に積み上げていた時に電話が鳴りました。集中治療室・ICUで、一ヶ月半過ごしてる母の容態が急変したと、落ち着いた声で「すぐに来てください」と聞きました。「はい、少し時間がかかりますが、他の家族は早く着くと思います」と伝えたと思います。案外、予想以上に自分が落ち着いていたことを覚えています。
すぐ兄に電話をかけて手分けして父や家族へ連絡。次に出店キャンセルの連絡をしました。出かける直前だった私はカバンを持ち、玄関に積み重ねた陶器の箱の間を通り抜けて、駅に走りました。2時間かかる東京の病院へ向かいました。走りながら、少し可笑しかったのを覚えています。「あーあ、そうきたか。全員集合の声かけするんだ!やられた!」
この日は、母の誕生日でした。出店後に、病院へ顔を出す予定でした。車に荷物を積む直前、車で出発する直前だったこと。出店最中だったら、一人で片付けられなかったでしょう。絶妙のタイミングです。
病院の前は、満開の八重桜が咲く道でした。手毬のような濃いピンクの花が、びっしり枝を包んでました。
なぜ、危篤の報に、こんな気持ちでいられたか。私が死に慣れていたという訳ではありません。それには、理由があります。

母が亡くなる少し前の話です。
手術をして完治不能がわかり、術後に ICUに直行してから亡くなる日まで、ずっと時限爆弾を抱えていたような毎日でした。いつ連絡が来ても良いように、でも自分の仕事と日常はバランスを保つことを心がけてました。
母の死が近づいていた頃、三日前くらいから、私は自宅にいるのに時々、母の気配がしました。気のせいかと思ってたら、洗濯物を干してる時に一瞬、母の匂いがしました。ああ、そろそろなんだなと感じました。別れの寂しさ、母の苦しみの終わりを思いながら、母の可愛らしい温かな気配を感じました。
その感触の度に、涙が滲む眼を大きく開けて、深くゆっくり呼吸しました。今、私が生きてること、今、母も同じ空の下で生きてることを、しっかり感じました。まだ一緒にいてくれる。ありがとう。弱った心臓で頑張って生きてくれていることへ、感謝が湧きました。
そして前日だったか覚えてませんが、母の気配を感じた時に、ふと心に浮かびました。『お母さんの行きたいタイミングでいいからね。遠慮しないで最後ぐらいは自分で決めていいよ』と。
なぜ、死期が近づいたのを感じたのに、こんな気持ちでいたのか。私が死を待っていたからではありません。それには理由があります。
◆母の介護の日々②自分も家族も大切にするためにへ続きます。
小袖生活案内人 吉房 泰子でした。
《2021年2月も開講します》
教室は、手洗い、マスク、換気など対策して開講してます。
《開催案内》*受付中*
3月_小袖ワークショップ@横浜、日吉、
《第2期、4〜6月》近日、受付開始
月曜コース・腰帯の楽しみ@オンライン
日曜コース・腰帯の楽しみ@オンライン
その他の企画は、見通しが立ち次第に、お知らせします。
◯小袖を縫う教室 (開講中です)オンラインレッスンあり
@横浜木曜クラス、土曜クラス、空席あり
@名古屋クラス、第3金曜日、空席あり(WS参加者のみ受付中)
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<着る> 小袖ワークショップ
基本、
3月_小袖ワークショップ@横浜、日吉
横浜、名古屋で定期開催開催地で参加費が変わります。
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動ける着物のヒミツは腰帯にあり。
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