木綿以前の布・シナ布と自然布展

最近、夜なべして、ブログ設定を調べて、
食欲落ちて、疲れています。
そのお知らせから。
「人気記事ランキング」を、右サイドに設置しました。
過去記事で、皆さんのご興味ある記事が並びます。
ご利用くださいませ。
さて、やっと記事をアップできました。
遡ること、6月末の池袋にて。
「2014年 いとなみの自然布展Ⅲ」が開催されました。
http://texinfo.web.fc2.com/
貴重な作品ばかりの展示です(会場内・撮影禁止)
ご許可頂いた場所のみ、掲載させていただきます。
写真は、地下の販売コーナー、参考の古い着物など。
糸作りの行程ビデオも、上映されていました。
私が、20数年来、魅力を感じている、草木の布。
木綿が日本に入る前に、身近な草木から糸を作った布たち。
麻、葛、藤、芭蕉、科(シナ)など。
自然布・原始布・古代布と、呼ばれています。
その中のシナ。木の皮から繊維を取ります。
私が一番初めに出逢った、自然布です。
北海道のアイヌの民具・袋サラニプを持っています。
その憧れ「シナのレクチャー」の日に行ってきました。
新潟と山形で、それぞれ製作している、
作り手さんのお話を聞きました。
新潟・村上市にある「さんぽく生業の里」
この生産地では、
シナの織り手さんは、現在3名。
人口60人、20軒。
限界集落だそうです。
山形・鶴岡市にある「関川しな織り」
この生産地は、40軒の集落。
二つの地区は、県は違っても、山繋がりの土地。
梅雨に皮をはぎ、繊維を準備して、
冬の湿度の高い時に、織るそうです。
糸を績む(うむ)仕事。
根気のいる作業です。
「わ(あんた)も、糸持って来いっちゃ」
と言って、囲炉裏の周りに集まり、
おしゃべりしながら、みんなで手仕事。
その周りで、子どもが、おもちゃ替わりに、くず糸で遊ぶ。
お話を聞いていると、北国の山深くで、
長い冬を、寄り添って暮らしている風景が見えてきます。

糸の話だけでなく、
なんと「シナのストラップ」を作らせてもらいました。
会場に集った、自然布好きのみなさんと一緒に、
貴重なシナの糸を使い、
シンプルに撚ります。
ヨリ、ヨリ。
クイ、クイ。
でき上がったストラップ。
左から、お隣の方、私作品、見本。
それぞれに雰囲気が違って、面白いです。
早速、バックに付けて、ご満悦〜。
うふふ、うれしい。
顔がニヤけちゃいます。
お隣の方が、研究者さんだったり、びっくり。
新しい繋がりを頂きました。
ありがとうございます。

レクチャー後に、会場へ行くと、
最終日だったおかげで、出展者さんが勢揃い。
大麻(おおあさ)博物館(那須)
館長・高安さんがいらっしゃいました。
去年、那須に伺った時は、お会いできなかったのですが、
ひょんなことで、お会いできました。
高安館長さんの着ている半着は、
おお麻の繊維の布、帯はシナ布です。
半着を仕立てたのは、着物ともだちの深大寺さん。
そして、木綿手紡ぎ布の作家さんは、
土浦博物館の手紡ぎの会と繋がっていて、びっくり。
話が盛り上がって、
出展者の方々と、車座になって、
ミニ座談会になっちゃいました。
歴史の話や、小袖のこと、
着物のウンチク、など。
濃い内容で、面白かったです。
貴重なお話を聞かせていただき、
勉強になりました。
みなさま、ありがとうございます。
日本の繊維・布の世界。
どこかで出逢って、布に触れてみてくださいね。
奥深い魅力が詰まっています。
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